恋色カフェ
「ここじゃなくて、ラブホ」
────────え。
声を出したつもりが、うまく吐き出されなかった。というか、とりあえず驚いたものの、何を言われたのかまだ頭で理解出来ていない。
今、ラブホ、って言った……?
私は勝沼君と見合ったまま。どうしたらいいのかわからず、目を逸らすことも出来ない。
「…………って意味を含ませて、店長にわざとああ言ったんすよ。
そんな、あからさまに引かれるとさすがに傷つくって」
勝沼君は、はあ、と盛大なため息を吐いて頭をガシガシと掻いている。
「え、ちょ……っ、え、なに?」
混乱した私は、訳のわからない単語を羅列してしまう。
その様子がおかしかったのか、目の前の彼は、今度は盛大に笑い出した。