恋色カフェ
「え、な、なに、今度はなんなの?!」
「彗さん、ハハハ、動揺し過ぎ」
「だって、なんだかよくわからな……」
「飲み屋街に、最近ジェラートの店が出来たらしいんすよ」
「……へ?」
「美味いって評判なんで、そこに“寄り道”して行きますか」
そう言っていつものように微笑むと、勝沼君は私の腕を掴んで歩き出した。
何が何だかわからないまま勝沼君に腕を引かれ、ジェラートのお店に着いたのは、アンバーを出てから10分程経った頃。
このお店が飲み屋街の端の方にある為、途中酔っ払いが道を塞いでいたり、居酒屋の客引きに声を掛けられたりしたから、昼間ならもう少し早く着けただろう。