恋色カフェ




――――それから数日経って。


秀人が無事、モリヤコーポレーションの顧問弁護士の所に現れたと聞いた。


話し合った結果、やっぱり自己破産しかないという話に落ち着きかけたところで、それを聞いた店長が、彼の借金を全て肩代わりすることにしたらしい。


『そのかわり今逃げられないように、モリヤの子会社の海外事業所で働かせてるから』


どうやら秀人も仕事にやりがいを見つけたようで、初めての仕事に熱心に取り組んでいるらしい。



アンバーはと言えば、暑い日々が続いているせいで、コールドドリンクが売れに売れている。この間なんか、たくさん発注していたにもかかわらず、テイクアウト用のアイスのカップが無くなる寸前だった。


万由さんは復帰してからというもの、仕事の熱心さは今まで以上。あの時のしおれた彼女が、嘘だったかのようだ。

勝沼君は思い切って、自分の将来の夢を親に話したらしい。理解は得られなかったようだけど、長期戦でいく、と全然へこたれていない。


みんなみんな、頑張ってる。



私は、と言えば――――。


< 574 / 575 >

この作品をシェア

pagetop