恋色カフェ
「……でも
状況が変わっていようと、気持ちが変わっていようと、関係ない」
鼓動は最高潮に速く鳴り響いている。息もちゃんと吸えているのかすら怪しい。
「あんな形で……再会したんだ」
もう逃がすもんか、と店長は小さく零すと、私を抱きしめている腕に力が込められた。
封印を解かれ、内側から一気に溢れてきた感情は、思いのほか、手におえない。
私は何から言葉にすればいいのか、最初の一言が見つからず、ただ困惑したまま。
「今日は、抵抗しないのか……?」
逃がすもんか、って言ったくせに。クスクスと笑いながら意地悪な声でそんなこと。
この人はとことんズルいのか──、それとも。