はにぃとーすと



「…あ。
そう言う意味じゃねーよ。
ただ、久しぶりに一緒に帰ってやろうと思っただけだから!」


「うん…」


ちょっとびっくりした。

でも、そうだよね。

当たり前だ。


「いいから、帰ろ。」


「うん。」


鞄を持って、前を歩く聖斗の後を小走りで追い掛ける。

速いよ…

そう思いながらも着いて行くと、急に聖斗が立ち止まった。


「聖斗?」


「ちゃんと言えよな。」


私の手を取り、また前を歩く。

さっきよりはスピードを落として。

聖斗は意地悪だったりするけど、本当は優しいんだよ。


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