定義はいらない
「7月の14日だから。」

「別に行かないつもりなんだけど。」

遥が涙目になる。

なんだか私が彼女をいじめているみたい。

夢の国も台無しだ。

「ちゃんと招待状送るから。」

「だからいらないって。」

私は冷たく虚空を見つめながらワインを口にする。

最近ワインばっかり飲んでるな。


「もう少し考えて欲しいの。まだ時間はあるし。」

「いつまで?」

「5月まで待ってる。」

5月になったら断るのは難しくなるよな、と瞬時に計算する。

「分かった。3月末までには決めるから。」

「うん。」


その後の会話は盛り上がらなかった。

彼女と私の違いは一体なんだったのだろう。

同じ大学を出て

同じように恋愛をして

ルックスも体型も職業も似たり寄ったりなのに

どこで私は道を間違えたのだろう。


ミッキーは答えてくれなかった。

ただ、遥にも私にも等しく手を振ってくれた。

人間の男はこうもいかない。
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