定義はいらない
今まで抱かれた男の誰とも違うセックスだった。


愛撫に時間をかけられて、

私は前戯だけで何回かイッた。


お返しに彼のモノを口に含んだ。

「上手いね。」


たまらない気持ちになる。

目が少し潤んでしまって太朗先生をじっと見る。


「どうしたいか言って。」


こんなこと、彼氏の誰にも言ったことないのに。

逆らえずに私は素直に言葉に出す。



「どうしよう。欲しい。」



何も言わずに彼は少し目を細めて笑った。

私を優しく組み伏して

キスをする。


歯が開き

舌が入り

私はそれに応える。


歯を開いて

舌を絡ませて

彼の唾液を飲み込む。


そして、彼が私に入る。


罪悪感はなかった。
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