シャクジの森で 〜月夜の誓い〜【完】
レオナルド?どこかで聞いたことがあるわ。
えっと、どこだったかしら・・・。
“ルーベンの王子様が来られるそうです・・・確か、レオナルド様と・・・”
そういえばメイが言ってたわ。もしかして、この方がルーベンの王子様?
うそでしょう?どうしてこの方が、あのときシルヴァの屋敷にいたの?
どうしてわたしを捕まえてるの??
不思議そうに見つめていると、レオナルドは深いグリーンの瞳をきらりと光らせてニコリと微笑んだ。
そのあと、困ったような表情になってぼそぼそと呟いた。
「参ったな―――ちょっと話をしようしたら、こうだ。・・・これはまた爺に叱られるな・・・」
シーンと静まった空気の中、ウォルターの静かな鋭い声が響いた。
「どうしてあなた様がその様なことをなさるのですか!?」
「さぁ、どうしてかな?私も分からん。“体が勝手に動いた”と言ったほうがいいだろう。彼女を借りていく。すぐに返すから心配するな。おい、そこの兵士、道を開けろ」
周りを囲む兵士を睨み、エミリーの身体をグィッと引き寄せ、ゆっくりと歩き始めた。
「レオナルド様、その方を何処に連れて行かれるおつもりですか!?いくらあなた様といえど、私は、強硬な手段を取らざるをえません!」
「ウォルター、分かっているだろう?君では私を捕えることは無理だ」
「それはどうでしょうか。私もあれから随分成長しておりますから」
鋭い瞳がレオナルドを睨み、ジリジリと近付いていく。
レオナルドの威厳が辺りに広がっていく。
何人かの兵士が膝をついてその場に崩れ落ちた。
「あの、レオナルドさん。多分、もうすぐアラン様がここに来ます。あの、だから手を放していただいた方が・・・その、アラン様があなたを・・・」
あのときパトリックさんに放たれた素早い攻撃。
苦しそうな表情・・・またあんな場面は見たくない。
「君は・・・今の、この私の傍にいても、平気なのか?」
「えっ?」
不思議そうに見下ろしているレオナルドのグリーンの瞳。
何か言いたげに口を開いたが、急に横を見やり、悔しそうに顔を顰めた。
身体を包んでいた腕の力がどんどん弱くなっていく。
グリーンの瞳が向ける視線の先には、ブルーの瞳に威厳を滾らせたアランの姿。
その斜め後ろから白髪の男性が歩いてきた。
「レオ。その手を放せ」
「レオ様、またそのような騒ぎを・・・」
「アラン、爺まで・・・・分かったよ―――皆騒がせた。冗談だ」
えっと、どこだったかしら・・・。
“ルーベンの王子様が来られるそうです・・・確か、レオナルド様と・・・”
そういえばメイが言ってたわ。もしかして、この方がルーベンの王子様?
うそでしょう?どうしてこの方が、あのときシルヴァの屋敷にいたの?
どうしてわたしを捕まえてるの??
不思議そうに見つめていると、レオナルドは深いグリーンの瞳をきらりと光らせてニコリと微笑んだ。
そのあと、困ったような表情になってぼそぼそと呟いた。
「参ったな―――ちょっと話をしようしたら、こうだ。・・・これはまた爺に叱られるな・・・」
シーンと静まった空気の中、ウォルターの静かな鋭い声が響いた。
「どうしてあなた様がその様なことをなさるのですか!?」
「さぁ、どうしてかな?私も分からん。“体が勝手に動いた”と言ったほうがいいだろう。彼女を借りていく。すぐに返すから心配するな。おい、そこの兵士、道を開けろ」
周りを囲む兵士を睨み、エミリーの身体をグィッと引き寄せ、ゆっくりと歩き始めた。
「レオナルド様、その方を何処に連れて行かれるおつもりですか!?いくらあなた様といえど、私は、強硬な手段を取らざるをえません!」
「ウォルター、分かっているだろう?君では私を捕えることは無理だ」
「それはどうでしょうか。私もあれから随分成長しておりますから」
鋭い瞳がレオナルドを睨み、ジリジリと近付いていく。
レオナルドの威厳が辺りに広がっていく。
何人かの兵士が膝をついてその場に崩れ落ちた。
「あの、レオナルドさん。多分、もうすぐアラン様がここに来ます。あの、だから手を放していただいた方が・・・その、アラン様があなたを・・・」
あのときパトリックさんに放たれた素早い攻撃。
苦しそうな表情・・・またあんな場面は見たくない。
「君は・・・今の、この私の傍にいても、平気なのか?」
「えっ?」
不思議そうに見下ろしているレオナルドのグリーンの瞳。
何か言いたげに口を開いたが、急に横を見やり、悔しそうに顔を顰めた。
身体を包んでいた腕の力がどんどん弱くなっていく。
グリーンの瞳が向ける視線の先には、ブルーの瞳に威厳を滾らせたアランの姿。
その斜め後ろから白髪の男性が歩いてきた。
「レオ。その手を放せ」
「レオ様、またそのような騒ぎを・・・」
「アラン、爺まで・・・・分かったよ―――皆騒がせた。冗談だ」