俺様王子にご注意を

─────

「ふー、さっぱり...。」

風呂からあがるとテーブルにはたくさんのおかずが並んでいた。

「和也。さっき携帯鳴ってたけど...??」

「あっああ...。」

携帯を見ると母さんからメールが来ていた。

【ごめんね。今日も残業があるから遅くなると思う。玲奈ちゃんにもそう伝えておいてね。】

ばかな母親...。

「和也...?」玲奈はまた心配そうにそういった。

「あー...母さんからだった。遅くなるって。」

「そう...。」

「ていうかうまそうだなー。餃子??」

「そーだよ。今日は頑張ったんだから。っていっても冷凍食品だけどね...。」

「別にいいじゃん。楽だし、ほら、食べるか。」

「うん。あっ、じゃー私お茶持ってくるね。」

玲奈はきっといいお嫁さんになれるだろう─...。

「「いただきまーす」」

餃子は最高に美味しかった。
母さんなんて料理もつくらねーでどうしているんだよ...。
また男にでもあっているのか...?
玲奈につくらせやがって...。
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