俺様王子にご注意を
「だからね、私もしままが新しいお父さんが出来るよって言われたら嫌だな─...。でもそれってただの私のわがままで─...。」
「それで...?」
「ここから先は和也が答えを見つけてからじゃなきゃ話せないよ。私はこれ以上何もいえないよ。だって和也が決めることなんじゃないのかな??」
「...だよな。」
わかっているんだ。そんなこと。でも俺は、つい人に頼ってしまう。自分がからは、何もいえなくて行動も起こせなくて...。このままでいいのか??俺より母さんの方がよっぽどいいんじゃないか─...。
「和也。」
「玲奈...。俺、いつか母さんの彼氏に会ってみるよ。」
「うんっ。わかった。がんばれっ!」
「ああっ。」
そうして玲奈は一気にお茶をのみほした。
「ぷは~っっ!うんまーいっ。」
だから─...。少しずつ俺も勇気を出していくから...。いつか玲奈にこの気持ちを伝えれる日がくるまで─...俺のそばから離れないでいてくれ─...。
♪♯♭~♯♪♭
「和也の携帯鳴ってるよ??」
「あっああ...。」
【誠】と表示されていた。
「もしもし...。」
『おー、和也!玲奈ちゃんに聞いたか??マネージャーの件。』
「あー...まだ。」
『お前はやくしろよっ!ったくお前は、だらだらしているんだからよー。』
「うっせ。」ブチッ
誠がぎゃーぎゃーうるさいから俺はすぐに電話を切った。