俺様王子にご注意を

「だからね、私もしままが新しいお父さんが出来るよって言われたら嫌だな─...。でもそれってただの私のわがままで─...。」

「それで...?」

「ここから先は和也が答えを見つけてからじゃなきゃ話せないよ。私はこれ以上何もいえないよ。だって和也が決めることなんじゃないのかな??」

「...だよな。」

わかっているんだ。そんなこと。でも俺は、つい人に頼ってしまう。自分がからは、何もいえなくて行動も起こせなくて...。このままでいいのか??俺より母さんの方がよっぽどいいんじゃないか─...。

「和也。」

「玲奈...。俺、いつか母さんの彼氏に会ってみるよ。」

「うんっ。わかった。がんばれっ!」

「ああっ。」

そうして玲奈は一気にお茶をのみほした。

「ぷは~っっ!うんまーいっ。」

だから─...。少しずつ俺も勇気を出していくから...。いつか玲奈にこの気持ちを伝えれる日がくるまで─...俺のそばから離れないでいてくれ─...。

♪♯♭~♯♪♭

「和也の携帯鳴ってるよ??」

「あっああ...。」

【誠】と表示されていた。

「もしもし...。」 
『おー、和也!玲奈ちゃんに聞いたか??マネージャーの件。』
「あー...まだ。」
『お前はやくしろよっ!ったくお前は、だらだらしているんだからよー。』
「うっせ。」ブチッ

誠がぎゃーぎゃーうるさいから俺はすぐに電話を切った。
< 172 / 331 >

この作品をシェア

pagetop