俺様王子にご注意を
──────
「玲奈、フライパン...」
「えっ!?あああッ...」
さっきまで綺麗に焼けていたハンバーグが
真っ黒。ボーっとしてて焦がしちゃった。
私は急いで火をとめようとした。
「あっ...あづう!!」
でも混乱していてフライパンの器の部分を
触ってしまった。
「ばかやろうっ!やけどするだろっ!よけろ!」
「きゃっ.....。」
和也は急いで火をとめた。
私...何しているんだろ。
「よし。これで大丈夫。」
「.....ごめん。」
情けない。これじゃ和也にあきれられちゃう。
また...迷惑かけちゃった。
「いいから玲奈は部屋で休んでろ。
俺が適当にそうめんとかゆでとくから。」
「いっいい。私できるから。」
「いいから戻ってろ。いまは危ないだろ。」
「...うん。ごめんね。」
さっきから私は和也に謝ってばかり。
和也がすき。...けど龍也とこれから道場で
顔を合わせるなんて...考えるだけで
苦しいよ。私...どうすればいいの?