プレイボーイとのラブバトル?
誠司Side
一番見たくないものを見てしまった。
美鈴が尾崎と一緒に学校から出て行くのを。
今すぐバイトをやめてこれから毎日
美鈴を家までおくって帰りたい。
でも...あと少しでバイトが終わる。
そしたら美鈴と毎日一緒に下校
できるんだ。
だから─...頑張るって決めたのに...
どうして美鈴は他の男なんかと一緒に
帰っちまっているんだよ...?
「おい、誠司。そろそろ行くぞ?」
「健也...今行く『栗原せんぱーいっ』
ドアの方から高い声が聞こえた。
見るとそこには女のわりには結構背が高い
女子がいた。
「おおーっと。誠司くんは、告白タイムかあ。
じゃ、俺さき車乗ってるから後からこいよ。」
「ああ.....。」
バイト遅れたらまた怒られるから
できるだけ時間を無駄にしたくない。
けど...無視するわけにもいかない。
「何.....?!」
俺の態度は絶対コイツにわかっているだろうけど
気にしないで俺は、イヤイヤそうに聞いた。
「ここじゃ、無理です。きてください。」
「っっー.....。」
仕方がなく俺はその子についていくことにした。
「栗原先輩、さっき桜ヶ丘中学出身の子探して
いましたよねー?」
「...だったら何?」
少し嫌な予感がする。
「私、桜ヶ丘中学出身なんですよー。もう萌華
になんて聞かないで私に聞けばなーんでも
教えてあげたのにぃ。」
こういうタイプは苦手だ。