プレイボーイとのラブバトル?
「...別に聞く事なんてないから。」
そう言って俺は来た道を
引き返そうとした。
「まっ待ってください。栗原先輩は
絶対知っておいたほうがいいことなんです。」
「っっ...知りたい事なんてねえよ。」
そして俺はまた歩き出す。
「黒澤美鈴は桜ヶ丘中で女子1番のヤンキー
だったんですよッッ!?」
俺は、ソレを聞いて足をとめて
振り返った。
「冗談やめろよっ!?」
そんな事聞きたくない。
「ほんとですっ!今でも伝説の黒澤美鈴
って言われているんですよ?まだ名が
残っているんです。今とは全然
違いますが.....。」
そう言ってその子はプリクラを
見せてきた。
「これ─っっ.....!?」
見ただけでわかる。
美鈴だ─.....。
今とは全然違うけど俺にはわかった。
髪も染めていてスカートも短くて
シャツのボタンもあいている。
アクセサリーも結構つけていて
今の美鈴とは全然違う。
「わかりました?栗原先輩。」
「っっ...ハハッ...ハハハッ.....。」
「なっ何がおかしいんですか?」
「...お前はこんなばかなまねしか
できねえんだな。」
「っっ.....。」
目の前の女は少し顔を歪ませた。
でも次の瞬間さっきの意地悪そうな
表情に戻った。
「そうですよ。別にいいじゃないですか。
私の男だって黒澤先輩に惚れて
とられたんですから。」
「それはちゃんとした男選ばなかった
お前が悪いんじゃねえのか?」
「ッッ...どうしてかばうんですか?
みんな黒澤先輩ばかり...栗原先輩を
騙していたんですよっ!?」