プレイボーイとのラブバトル?

─────

なんで...あんな事言っちゃったんだろう。
勢いで言っちゃった。
ほんとは寂しかっただけなのに。
私、最低だ。

─ピンポーン

足が凄く震える。
だってこの扉を開けたら...
過去に戻っちゃうような気がするから。

─ガチャッ

「...美鈴っ!?」

ドアが開いて見ると煙草をくわえた
涼夜がいた。

「アネゴ、先にどうぞ。」

颯真くんはドアを抑えていてくれる。

「あ、...うん。」

緊張して震える足で涼夜の家に
入る。何しているのか分かってる。
けど...もう1人は寂しくて...
甘えていた。



「...ごめん。コーヒーしかない。
それでもいい?」

「あ...わっ私はいらないよ。」

「そう?」

涼夜はそういいながらもおぼんに
マグカップを3つのせて私の
前においた。

「じゃ、俺は眠いんでアニキのベッド
貸してもらいますね。」

颯真くんは気を使ったのか
寝室に入ってしまった。

2人っきり...何年ぶりだろ...?

「美鈴...さ。元気?」

「え?あー...うん。」

ほんとは聞きたいことがいっぱいなのに
上手く言い出せない。

「そっか...良かった。」

「...なんで私のこと捨てたの?」

思い切ってつい聞いちゃった。

「...何でだと思う?」

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