プレイボーイとのラブバトル?

「やっとお前と別れて他の女と遊べるって
考えるとせいせいする。美鈴がどうしても
俺といたいっていうなら別だけどな。」

「...ばないで。」

「あ??」

「勝手に私の名前呼ばないでよっ!!」

─パシンッ

私は誠司の頬を叩いて
走って公園から出て行った。

「ウッ...ウッ...ばか...ばか...
大ッ嫌い...あんな...奴。」

誠司のために泣きたくない。
大ッ嫌い。あんな奴.....。
もう二度と...会いたくないのに...

腕に雫が落ちてきた。
私の涙...?そう思って空を見上げると
さっきまで晴れていた空じゃなくて
太陽も雲に包まれて雨が
降って来ていた。

─ザアァァァ

雨はどんどん激しくなっていく。
雨のように私の涙も止まらない。

冷たい雫が私に当たる。
雨のように私も地面に当たって
消えれればいいのに─.....。

ずっと一緒に笑っていたかった。
2人でずっと一緒にいたかった。
誰よりも隣にいてほしかった。
けど.....

もう終わりなんだよね。


急に雨が私に当たらなくなった。
「アネゴ.....。」
低い声が聞こえて後ろを向くと
颯真くんがいた。

「颯真...くんっ...ウッ...。」

私はそのまま颯真くんに抱きついた。
颯真くんも私にビックリして傘を
落とした。拾おうとしている颯真くんの
腕を握って私は言った。

「涼夜に...会わせて。」


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