プレイボーイとのラブバトル?

初めて千夏が...俺の前で
女らしい表情を見せた。

「どこまでも...着いてく。
どんなやり方でもよかったの。
誠司を手に入れるなら...。
ずっと...好きだったから。」

初めて...こんな告白をされた。

「...お前変わってるよ。」

「進んで。」

「は!?」

「ほーら!」

千夏は俺を押しながら歩き出す。

「ちょっ...お前やめろよ!」

「あ、それよりお金ある?」

全然人の話きいてねえ.....

「...今は...ない。」

「ああ...使っちゃった?
あんな奴のために。」

「...見てたのかよ!?」

「見なくても日付見たら
大体学校中の生徒が分かるわよ。
ねえ、あたしならお金あるけどさー」

「...俺は...お前を幸せには
できない。」

「...幸せなんていらないよ?」

千夏は俺をまっすぐみながら
言う。

「あたし...幸せなんて考えた事ない。
もし幸せがあるんだとしたら
好きな人といることだと思う。
誠司は今までいろんな女子を
十分幸せにしてきたんだよ?
そして裏切って...傷つけたんだよ?
だったら...いいじゃん?
償いだと思って?」

償い.....

「確かに俺は...今まで最低なことを
してきたかもしれない...けど...
「けど何?誠司は今だって何人
傷つけていると思う?
だったら...あたしを幸せにして。
出来ないじゃない。すればいいの。」


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