プレイボーイとのラブバトル?

「だって俺、すんげえ美鈴のこと
傷つけただろ?」

まあ、そうですけど.....。

「でも...誠司が楽しくて幸せなら
それで...いいんだよ。」

もう後悔なんてないよ。

「...今更言っても信じて
もらえねえって分かっている。
けど...1つだけ言わせてください。」

え.....?

「俺、まだ今でも美鈴の事
すっげえ愛してる。」

.....?

「好きだ。好きだっ。好きなんだ。
すっげえ好きなんだ。美鈴のこと。」

頭の中が真っ白になった。
神様─。これは何かの間違いでしょうか?
目の前にいる人は...
ずっとずっと隣にいてほしいと
願った人です。
それだけならまだしも...
私は、今なんて言われたのでしょうか?
この人を...信じていいのでしょうか?

「...美鈴、いきなりごめん。」

「えっ!?あ...うん。えっとー...
そのー.....。」

私は混乱何も言えなかった。

「今更...遅いって分かっているんだ。
俺は...美鈴と別れた今もずっと
毎日美鈴のことを考えていた。
忘れられなかった。美鈴のこと。」

「何よ...。それ─。」

私...忘れられていたわけじゃ
なかったんだ─。

「最低なことしたから...美鈴には
許してもらえるわけねえって思ってる。
でも...これだけ。最後に言わせてください。
俺の心はずっと美鈴のものでしたって。
出会った時から美鈴から
目が離せませんでしたって。」

「っっー.....。」

シーツに私の大粒の涙が零れ落ちる。
まるで雨のよう─。

「今まで...ごめんな。」

誠司は保健室から出て行こうとした。
< 329 / 356 >

この作品をシェア

pagetop