プレイボーイとのラブバトル?

わお...。
珍しく美鈴が認めてヤキモチを
やいている。

そんなの反則だろ?

「ふっ、美鈴ちゃんったらそーんな心配
してたんでちゅかー。可愛いねーっ。」

俺は美鈴の頬を触る。

「なっ...だっだって...さっきから
見る人みんな可愛い子ばっかだから...
誠司って遊び人だったし...
かっこいいし...頭いいし...
モテるし...心配なことでいっぱいだよっ!」

逆ぎれかよ...。

「じゃあ、約束してあげるっ。」

「えー.....?」

俺は、そっと美鈴の手をとった。
そして薬指にシルバーリングをはめる。

「これって...?」

「今は、金ないからこれで許して。
いつか宝石の指輪買ってやるからさ。」

美鈴の顔がもっと明るくなる。

「うんっ♪ありがとうっ。あ...でも誠司。
指のサイズどうして分かったの?」

美鈴は、首をかしげた。

「そんなの分かるに決まってるだろっ。」

俺は、美鈴の手を握った。

「へ.....?」

まだ分からないようだ。

「いつも大事に手を繋いでいるんだから
それくらいわかんなきゃかっこ悪いだろ。」

すると美鈴の顔が少し赤くなった。

「っ...あんまりお金使わないでね?」

「美鈴にだったら金使ってる事には
なんねーのっ。それに美鈴の喜ぶ顔見るのが
一番の楽しみだしっ。まあ、しばらくは
まぢでキツいけどな。」

美鈴は、指輪を眺めながら
俺の耳にキスをした。

「「浮気すんなよっ。」」

まあ、俺も美鈴も浮気なんて
絶対にしねえだろうけど。
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