初恋は夢の中
お祭りも終盤に近付き、最後の盛り上がりを増す。



最後のフィナーレを飾るのは、今年初めて試みる、打ち上げ花火だ。


男は、ここはもう一人で大丈夫だから、花火見に行っておいでよ!
と言ってくれたが、私は断った。


一人で、花火を見てもね…

先生があの忙しい最中に、私を見付け、これから花火の準備で行って来るから、ごめんな!
と言って、私の頭を撫でて行ってしまったのだ…


先生が居ないんじゃ…
一人で、花火を見てもつまらない…



ドコに居ても、先生は頼られている。
そして、先生もしっかり応えている。

改めて、先生って凄いなぁー、と思った瞬間だ。


先生は男にも、
「ミツッ。悪いな…、美和子を頼む!」
と、軽く手を上げ足早に行ってしまった。


男も、うっす!
と、頭を下げる。



そして男は、大丈夫?淋しくない?
と気を使ってくれた。

私は笑顔で、アリガト!
と、笑った。


男の優しさに、胸を打たれた瞬間だった…



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