初恋は夢の中
花火が打ち上がる頃には、殆んどの人が花火の良く見える、河原へと移動していった。



私達の居る場所は、ちょうど邪魔になる木も無く、花火が良く見える場所だった。


このまま、座って花火を見るコトにした。



私はこの街に来て、初めて夜空を見た。

「星が、キレイ…」

「えっ…?」
男は、ビックリして聞き返した。


「こんなに、星を見たのは初めて…。良かった…この街に来て…。」

「星なんて、どこでも見れるよ。」

「ううん、見れないよ。都会では…。スモークや街の灯かりで…」

「そうなんだ…。また、おいでよ。星を見に…」


私は、うん。
と言って、男を見た。

男も、私をずっと見ていたらしく、目が合って思わず視線を逸らし、私は俯いた。




ドンッ!!
と轟音が鳴り響き、花火が打ち上がった。


私達は静かに、花火の打ち上がる星空を、見続けていた…



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