初恋は夢の中
「ぼ、僕…だよ…。」


えっ…。
私は、尻餅をついたまま見上げる。
しかし、月の灯りが逆光で顔がボヤけて、良く見えない…


「光浩だよ…。驚かせてゴメン…。」
男は、私の手を取り起こしてから、服についた土埃を払ってくれた。


恐怖から解き放たれた私は、安堵し涙を流した…

「やだぁ… 驚かさないで…よぉ…。」
泣きながら男の胸を、何度か軽く叩いた。


男は、何度も何度も謝った。
そして、一人じゃ危ないと思って…
と弁解した。


私は、しぶしぶ許すコトにした。


泣き止む私を待ってから、男はお詫びにホタルを見ないかと誘ってくれた。


私は、少しの時間なら…
と、躊躇いながらも了承する。



ホタルは、この先の河原にいるんだ…
と、男が案内してくれた。



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