初恋は夢の中
―― リーン ――

鈴の音が、聞こえた。

「あったよ。美和子。」
そう言って先生は、帯飾りを着けてくれた。

「アリガト…」

「ホタルが、綺麗だな…」
先生は帯飾りを着けた後、夜空を見上げながら呟いた。

「うん…」

先生は、少し座ろうか。と言って私達は、腰を下ろす。



暫く二人で、ホタルや水面に浮かぶ月を見ながら、静かに時間(とき)を過ごす。





そして私は昨日の、出来事を思い返す…。


ココロがまた…

チクチク、痛み始める…



先生に寄り掛かりながら、ココロが落ち着くまで目を瞑った。



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