シュウ教授の怪しい研究室

「なるほど、バイトの子でしたか」

ハハハと明らかに笑った声が裏返っている


「……」


私がムスッとした表情のままソファーに座っていると

突然私の目の前に湯呑みを差し出してきた



「良かったらどうぞ」



ニコッと目を細める男性に
無意識に顔を赤らめてしまう自分




黒髪で長めのサラサラヘアーに鼻筋が通った鼻


厚い誘惑的な唇に引き込まれそうなくっきり二重の目


身長も高くて背中も広い



白衣の下に隠された整った体は
嫌でも目に焼き付いてしまったが



「私の名前は水無月愁と言います。周りからは教授と呼ばれてますのでそう呼んで下さい」


教授は立ったまま棚に寄りかかり
湯呑みを手にしたまま私に言った



「私のところに来るなんて相当な物好きか、募集のチラシ書かれた“簡単にお金が稼げる”の謳い文句に誘われた金に目が眩んだ、しょーもない人間だけですね~」


――しょーもない人間で悪かったですね!



図星+人間性を完全否定されたような事を言われ

若干の苛々を感じながら、私はお茶を一口飲んだ
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