シュウ教授の怪しい研究室
私はソファーで横たわっていた体を起こし、慌てて男性に詰め寄った
「女性は自分の身を危険を感じたらすぐ手を出すと学会で発表してしましたが、やはりそうでしたか……勉強になります」
男性は痛そうに顔を歪ませながら、近くにあったメモ帳とペンを取り走り書きをした
「何…書いてるんですか?」
「生きるということは日々勉強なのです。というのは昔から言い伝えられてる紀元前の出来事から始まって……――」
その後
どや顔したまま語られて早二時間が経過……
「その時、ムリウという若者が村人に」
「あの……」
「おぉ!生きるということは毎日が薔薇色になって華やかさが増すのだ!と嬉しそうに話し」
「――あのっ!!」
「……お?どうしました」
「その話いつまで続きます?」
「あと、一二〇分ぐらいです」
「あと一二〇分……ってまだ二時間も!?もういいですから!もうムリウの話はいいですから!!」
キョトン顔の男性に私はとうとう痺れを切らしてしまう
「えっと……、あ!?あぁ!!」
男性は何かに気づいたようで
眼鏡の奥に潜む切れ長の目で私をジッと見つめてきた
「もしかして新聞屋の集金の方ですか?」
「いい加減にしろぉぉおお!」