好きになんかなるハズ無い!!
だけど……万が一私の男嫌いが治ったなら


私は…“恋”をしたいと思えるんだろうか?


目線をまた満天の星空に戻し、息を深く吐いた。


さっき観た恋愛のDVDの映像が蘇る。


「いいかもね………恋をしてみるのも」


普段の私なら絶対口に出さない言葉がポロッと出て来た。


遠い日の事になるんだろうけど、男嫌いが治って普通に話せる様になったら、か……“彼氏”…作ってもいいかも。


李子が聞いたら、目超丸くして驚くんだろうなぁ。


「いつかホント…ステキな恋、してみたいな………」


私の呟きは、星空に吸い込まれた。
< 156 / 328 >

この作品をシェア

pagetop