好きになんかなるハズ無い!!
ポケットのケータイの時計が12時を示す。


「フゥ、今度は好きな人と来れたらいいな」


こんな風に思える様になったの、Lieのお陰かも…感謝しなくちゃね。


………アレ?


何だか今ほんの一瞬だけど、誰かの顔が浮かんだ気がした。


誰……?よく知った人の様な気するのに、分からない。


「誰だったのかしら………」


不思議に思いながらも、もう戻ろうと扉に向かいかけた、その時だった。




「美名……」




私以外誰もいないハズの屋上で、誰かに呼び止められた。


ピキッと体が凍りつく。


まさか…ユーレイ!?
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