好きになんかなるハズ無い!!
男嫌いになってから5年。


“好き”と思えれる男の子にカワイイなんて褒めて貰え、背中から羽が生えたみたいだった。


「アンタもカッコイイわよ、洋夢」


ニッコリ言い返すと、洋夢が“えっ!?”と赤みを増す。


「Lieは3人皆カッコイイから、目立つもんね~~~~」


「…………」


――――アレ?洋夢、また黙っちゃった。


洋夢の傍にいた小さいダルメシアンが、パタパタと別の人の元に走って行った。


私達の周りにあれだけいた犬は、1匹もいなくなる。


「ねぇ、アンタさっきから………」


「……予定変更」
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