好きになんかなるハズ無い!!
低い声で呟いた洋夢は、グイッと私の腕を引き、ふれあい広場から連れ出した。


「え!?ちょっと洋夢!?どうしたの!?」


問いかけても、洋夢は何も答えてくれない。


早足で進むので、転ばない様について行くのに精一杯だった。


ふれあい広場から大分歩き、ビルが立ち並ぶ通りに来た。


「ちょっと洋夢!!何なの一体!!」


「………ここでいいや」


無表情の洋夢に、1つのビルに入れられた。


空きビルらしく、部屋の隅っこには段ボールや机が置かれている。


な、なんで洋夢、こんな所に私を連れて来たんだろう………?
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