赤い狼 四
やだ最悪。
気付いてくれたのはぃぃんだけど、なんか嫌だ。こっから銀の顔は見えないけど絶対にニヤニヤしてる。もう既に声がニヤニヤしてる。
自分の危機を感じて今すぐにこの場から逃げたい衝動に駆られたけど、
私の体に回ってきた連の腕によって逃げられない私は息を潜めて何も聞こえてませんという態度をとる。
その間、連はいつものマイペースぶりで
「なー、舐めてよ吸ってよ。」
私の顔をうるうるした瞳でジッと見つめてきている。
それに加え
「ねぇ。そこの二人、何してんの?」
冷え冷えとした声が私の頭上に降ってきた。
…何この危機的状況。
何この鳥肌感。
マジかよあり得ない。
ダラダラと冷や汗をかきながらか細い声を連へと向ける。
「れ、連…。」
「ん?何だ?」
声を掛けられた事が嬉しいらしい連はにこやかな顔を私に見せて頭を撫でてくる。
いや、素晴らしいスマイルだけど今はそれどころじゃないんだってば。
いや、そりゃあ連のファンの方々が見たら地響きかと思うくらいの悲鳴をあげると思うけどさ。
連の周りに星がたくさん見えるけどさ。でもさ、連。