赤い狼 四
未だツッコミのクオリティーについての事や、
自分が何でさっきのツッコミに感動したのかを説明している銀に鋭い視線を向ける。
銀はもちろん、泣き真似を一生懸命にしていて。
最初は煩い奴。と思っていたけど、じっと見ている内にとても笑えてきた。
どうしたんだろう私。何でこんなに笑えてくるんだろう。ツボが浅くなったのかな。
込み上げてくる笑いを出さないように必死に我慢しながら首を傾げる。
ここで笑ったら銀の思う壺だ。
そう自分に言い聞かせるけど、体は正直なもので。
「ぶっ!!!」
我慢していた笑いが凄い音をたてて口から飛び出てきた。
「あはははっ!ヤバい!ヤバいって!!何それヘッタクソな演技~!大根役者って正しくこの事だよね!」
失礼な事を言ってしまっているかも、という意識はあった。でも、もう笑い始めたら止まらない。