恋愛スマイル
「すまなかった」


謝罪され、もっと強く、抱きしめられる。


「お前が好きだ」


それは、いつか私を拒絶したときよりももっとはっきりした迷いのない声だった。


「そばに」


でも、少しだけ


「いてくれ」


ほんの少しだけ
その声は弱気で。

その弱さに
私は涙を流した。


好きだと、言われた。

言われたんだ。

この人に。


< 11 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop