死せる朝日の会
そんな簡単な話とは到底思えない、それに、さっきパステルは、行くぞ と言ってたな。きっとまだ何かあるのは間違い無い。
「とりあえず、パステルに聞くしか無いよな。 あいつどこ行ったんだ?」
俺の言葉には誰も答えず、変わりにユリスの持っていたペンダントが光り出す。 それはとても自然の物では有り得ないような、綺麗な青色に光り出している。
「どうやら、時間はあまり残されて無いみたいだな。」
アリは、そのペンダントを見てから、振り替えって教会の時計を見る。
「たまには時間が止まればいい、いつも正確すぎると嫌われる。」
それはアリらしからぬ意味不明な台詞で、俺は何も突っ込めずにいた。
「そのペンダントって何? それも何かのアイテムか?」
すっかり光りの消えたペンダントを見ながら、俺はユリスに聞く。 するとユリスは首からそれを外し俺に渡した。
「一応アイテムだけど、何の力も無いよ。光るのも今の一回だけだし。まあ、制限時間を教えてくれる時計みたいなもんだよ。 ちなみに、今光ったのは、あと1日を切った事を表してるんだよね。」
< 147 / 258 >

この作品をシェア

pagetop