死せる朝日の会

8人現る

パステルが部屋を出てから俺は、急に緊張の糸が切れたような疲労感に襲われていた。なんだかんだ言っても、俺自身の記憶がアリスに対して恐怖しているらしい事が伺える。
「大丈夫か?」
事の成り行きを見守っていたルイスとアリが、心配そうな顔で俺を見た。
「あのさルイス、さっきパステルが言ってた事って本当なのか? 俺があいつの腕を…」
なんとなく気になっていた、あの時、一体何があったのか? ルイスは何かを知っているみたいだったしな。
「ああ、本当だ。お前自身に一体何が起きたのかは俺にもわからない、しかしパステルの言ってた事は大筋で本当だ。」
詳しい事情を知りたいが、どうにも話しずらそうなルイスを見ていると、これ以上の追求はできなかった。
「ねえ? これからどうなるの? 私達はアリスを捕まえたんだよね? そしてコーラも飲ませた。だったらこれで解決なのかな? 」
わずかに高揚したテンションのユリスが、目を輝かせながらはしゃいでいる。どうだろうか? 確かにアリスは捕まえた、しかし、クリア条件はコーラなんだろうか?
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