死せる朝日の会
「なるほどな、そうゆう考え方も一理あるな。 記憶の無い自分と言うよりも、まだ高柳周一のままだと考えたほうが自然かも。 まあ確かに確認できるような事じゃないよな。 それにどちらにしても、リンダを好きな事に違いはないからさ。」
俺達は見つめ合い、軽くキスをした。 おそらくは最後になるであろう別れのキスを。
「さあ、行こうか。 きっと日はまた昇る、その夜明けが見れないのは残念だけどな。」
俺は立ち上がり、リンダに手を差し出した、
「私が変わりに見るよ、ずっと待ち続けていたんだから。きっと綺麗な夜明けになる。」
リンダは俺の手を掴んで立ち上がる。
俺達は手をつないで歩き出す、お互いに立ち止まる事無くまっすぐに。

タイムリミットまで、あと十時間を切っていた。
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