死せる朝日の会
私は昔、大きな罪を犯しました。それは許される事ではありません。しかし、奇跡に等しい確率ではありますが、一つだけ全てをやり直す方法があるのです。 私はそれに賭けてみる事にしたのです。 けど、もしあなたがこの手紙を読んでいるのなら。賭けは失敗に終わったのでしょう、残念ですが仕方ありません。 もしそうなら、私は来るべき日まで、自分の行為を悔いて、神に祈る日々を送ります。 あなた達には本当に何と言ったらいいか、申し訳ない気持ちで一杯です。 そして、今のあなたに二つ、言うべき事実があります。 真剣に考えて下さい。 最初に、高柳周一に謝っておいて下さい。、神崎妙子は連れて行きます。と、そして二つ目は、あなたは誰ですか? 即座に自分の名前が言えますか? もし、この意味がわかるなら、今の私の居場所もわかるはずです。期待はしません、でも、できればもう一度会いたいです。 最後に、今までありがとう。あなたの幸せな彼女より。』
読み終えた俺は、何が何だかわからずにいた。 ただ、どうしようもない程に、涙が溢れてきた。自分の感情がわからない、妙の手紙は意味がよくわからない、普通じゃないのは伝わるのだが、
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