死せる朝日の会
「あなたは死ぬべきだ、せめて安らかに眠るがいい。」
俺を掴んでいた腕に、さらに力が入り、約60キロ以上もある俺が持ち上げられた。やがて俺の意識は、ゆっくりと薄れていきながら、パステルのつぶやくような言葉を聞いた。
「これで楽になる、きっとね」
意味はわからないが、確かにそう聞こえた。それからすぐに、俺は完全に意識を失った。
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