Tokyo Midnight



全部・・・

あの笑顔も、優しさも全部

この人に向けたものだったの・・・




胸がぎゅっと締め付けられ、パタパタと大粒の涙が溢れた。


「美菜子!!」


そこに出かけたはずの彩斗さんが飛び込んできて、私の体を抱きすくめた。

「やだ、離して!!」

「話を聞け」

「イヤっ!! お願い離して!!」

大好きなこの香りも今は胸を締め付けるだけで、全然嬉しくない。
< 117 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop