Tokyo Midnight
「・・・ここって・・・」
「まずは、許しを得ないとな」
そう言ってハンドルを握る彩斗さんの左手には私と同じデザインの指輪がはめられている。
それがなんだかくすぐったい。
そして、仕事じゃないはずなのにスーツをきっちり着込んでいる。
まるで、誰かに挨拶に・・・
「って、ええ!!?」
そう、今走っている道は私の実家へと向かう通り。
今日は定休日だから、突然行っても両親はいると思うけど・・・
でも、唐突すぎる!!
「・・・なんで、驚くんだよ」
「だ、だって・・・」
「ずっと俺のそばにいてくれるんだろ?」
赤信号で車はゆっくりと停まる。