Tokyo Midnight
「そのままですよ。どこの馬の骨ともわからない娘に、うちの大事な彩斗さんを盗られるわけにはいきませんからね」

お母様はそう言いながら、きれいにマニキュアを塗られた指先でたばこに火をつけた。

「貴方には、響子さんと結婚してわが社を更に大きくしていただかないと」

ふーっとわざとらしく吐き出された煙は、まるで帰れというように私の顔に吹きかけられた。

「・・・う・・っぷ・・・」

「そのお話についてですが・・・」

すると、彩斗さんは私の手をぎゅっと握って、さらに続けた。

「私は来月、児嶋グループより独立する予定です」




へ?
< 147 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop