Tokyo Midnight
「だ、代表取締役であるお父様に相談もなしに・・・そんな・・・!!」

半分ヒステリックになった甲高い声で、お母様が立ち上がる。

彩斗さんはそれを冷たい視線で見上げていた。

「もちろん、父さんの許可もいただいてます」

「な・・・!! あなた・・・」

「お、お父様!?」

お母様と響子さんは半狂乱でお父様に掴みかかった。

「・・・もう、いいじゃないか。彩斗はよく頑張ってくれたよ」

「よくありません!!なんで、そんな大事なこと私にも黙ってたんですか!?」

お母様はお父様の肩を揺すりながら泣き崩れた。

「黙っていてすまなかった・・・しかし、男としてもっと大きなことをやり遂げたいという彩斗の気持ちを大事にしてやりたかったんだ」

そして、お父様は響子さんの手を取って、申し訳ないと言った。
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