Tokyo Midnight


俺が帰ってくるまでにここにいろよ



そうは言ったが、きっともう美菜子は出て行ってしまっただろう。

なかば無理やり自分のものにして、無理やり部屋に閉じ込めた。



それでも彩斗の頭の中は美菜子でいっぱいだった。

あいつは・・・

あいつは、美奈子じゃない。

ホクロの位置も名前も同じ。

雰囲気までそっくりだが、美奈子じゃないんだ。
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