Tokyo Midnight
そして、社長になって何度か接待で女のいる店を使うようになった。

そこで見つけたんだ、美奈子を。

名前は「ミーナ」と言った。

雰囲気も華奢な体つきもホクロの位置までも美奈子そっくりだった。

わかってる。

こいつは美奈子じゃない。

ただ気になったんだ。

笑っているのに、笑ってないその瞳が。

まるで本物の美奈子を見ているようで、胸が痛くて申し訳なかった。

助けてやりたい。

そう思ってしまったんだ。

こいつを救えば、美奈子を救えるような気がしたのだ。
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