Tokyo Midnight
次にふと目を覚ましたときには、カーテンが開けられ少しだけ部屋の中が明るかった。

そしてその窓辺に立つ長身の人が見えるような気がした。

「・・・ん・・・彩斗・・さん?」

目をこらしてその人を見る。

「・・あ、彩斗・・さん・・・?」

次の瞬間にはすでにその人の腕の中にいて、その香りで彩斗さんだってことがわかった。

その腕の中はあったかくて、ほっとして私はじっと彩斗さんの横顔を見つめた。

ゆっくりと朝日が登り、暖かい日の光が差し込んでくる。

そして、目の前にあった姿見が目に飛び込んできた。

真っ青になった頬の痣・・・

切れた唇・・・

乱れた髪・・・

一気に夕べのことがフラッシュバックしてきて、小刻みに私の体を震わせた。
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