貴方の愛に捕らわれて
やっと拷問のような朝食から解放された所で、智也さんが「デザートに果物は如何ですか?」って言ってくれたけど、もう絶対ムリ!
甘いものは別腹って言うけど、今の私には別腹は存在しないらしい。
引きつり気味の笑顔で、首を横に振って断ると、「じゃあ、もう少し後でおやつにしましょう」って言われた。
“後で”おやつ??
今日こそは帰る気満々でいた私は、智也さんの言葉に首を傾げる。
すると猛さんが、話があるからと言ってリビングに連れて行かれた。
リビングで向かい合わせに座ると、猛さんが徐に口を開いた。
「この後、お前の荷物を此処へ運ぶ。
一応トラックは手配してあるが、家具やら服は新しいものを用意した。
だから此処へは、学校のものや思い出の品など、必要最低限のものだけ持ってくればいい。
荷造りと運搬は智也に任せろ」