貴方の愛に捕らわれて
俯いてぐっと涙を堪えていたら、大きな手に顎を捉えられて上を向かされる。
「香織、お前は俺の女だろ?自分の女の面倒を見るのは、当然の事だ。
それとも、お前一人の面倒も見れないほど、俺の事を甲斐性なしだと思っているのか?」
私の考えなんてお見通しのようで、片方の口角を上げてニヤリと笑う猛さん。
『そういう訳じゃ有りませんけど……。
だけど、ご家族の方とか、他人の私が入りこんだらご迷惑じゃ……』
「フッ---。それなら問題ない。ここには俺しか住んでない」
『え……。で、でも、あの、そういう問題じゃないと……
そ、それに、私、学校とかありますし』
「関係ない。俺がお前と一緒に暮らしたいんだ。
学校はここから通え」
私の不安に、次々と答えをくれる猛さん。