貴方の愛に捕らわれて
こっちはクローゼットだと言って開かれた扉の中を見て、やはり唖然となる。
だってそこにも、女物の洋服やバッグ、果ては靴までもが沢山詰まっていて、まるでお店のよう。
その数の多さには、もう言葉も出ない。
「香織、気に入らないか?ならば別のを用意させるが、どんなのが好みだ?」
びっくりして言葉も出ない私を、服が気に入らないと勘違いする猛さん。
智也さんに別の物を用意しろって指示しだしたから、慌てて違いますって否定をしたけど、有り得ない。
これ以上どこにしまうって言うの?誰が着るのよこれ!?
取り敢えずこのままにしておくと、絶対に別の服とか用意しそう。
だから、とても気に入ったからこれ以上は必要ありませんって、何度も念を押した。
明らかに私の為にしつらえられた部屋と品々。
こんなにしてもらって良いのかな……。