貴方の愛に捕らわれて

お礼は言ったものの、本当にここまで甘えてしまっていいのだろうか……



やっぱり、私なんかの為に、どうしてここまでしてくれるのかが分からず戸惑っていると、突然、龍二さんが笑いを堪えたような口調で語り出した。




「組長の服は、全て私が用意してるんですよ」



『へ……』



何の脈絡もなく語り出された言葉に、思わず変な声が零れた。



話しの意図が分からず、きょとんとする私に、龍二さんは続ける



「香織さんが組長の女になる事を承諾したあの日ね、外出先から帰る途中で組長が突然、「女の服は何処で売ってるんだ」って聞かれてね。



香織さんの服を用意したいから店に案内しろって言われて驚いちゃった」



『…………』



「最初は着替えを数枚、用意するつもりだったんだよ。


ところが色々見ているうちに、香織さんにはこれが似合うとか、こんなのプレゼントしたら喜ぶかなって、気がついたらこんなになっちゃってね」



 
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