貴方の愛に捕らわれて
刃向かうヤツは、容赦なく徹底的に潰した。
俺の悪評は更に増し誰一人、目を合わすヤツなどいなくなった。
漸く身辺が落ち着きを取り戻してきた。
そんなある日、
傘下の組長との会合の帰りだった。
たまたま通りかかった海辺沿いの道。
信号待で停止した車。ふと窓の外に目をやれば、懐かしい風景。
気付けば車を停めるよう指示していた。
俺が車から降りると慌てて運転席から智也が降りてくる。
智也は二年ぐらい前に入った若衆で、今は俺の身の回りの世話やら、護衛をやらをさせている。