貴方の愛に捕らわれて

『ごめんなさい。もう大丈夫ですから。
あの、……下ろしてください』



「ん?なんで下りる必死がある?」



『!?』



いつになく甘い雰囲気を纏う猛さんの膝の上で、真っ赤になって金魚のように口をパクパクさせる私。



『恥ずかしいから……』



涙目で、最後の方は消え入るような小声で訴えれば、甘い雰囲気から一変、少し眉間にシワを寄せ不機嫌オーラを漂わす。



「恥ずかしい?何がだ?」



『……この体勢?』



「香織、お前は誰の女だ」



『猛さんです』



急に振られた質問に戸惑いつつも答えれば、眉間のシワと不機嫌オーラが取れ満足げな猛さん。



「そうだな。なら問題ない」



 
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