貴方の愛に捕らわれて
『ふぇ??』
問題ない?!
思いもよらない言葉に、思わず変な声が漏れる。
ぽかんとする私に、猛さんは甘く穏やかに問いかける。
「お前は今まで、誰かに甘えたりした事があるか?」
『ありません…』
「だから恥ずかしいと感じるんだろ。
香織、さっき約束した事を忘れたのか?」
私の瞳を覗き込んだ猛さんは、片方の口角を上げてニヤリと笑う。
『さっきの約束……?』
「辛かった事を忘れるほど愛してやる。そう約束しただろ」
『!!』
そうだった。この人は私が母親から受ける事が出来なかった分も、愛してくれるって約束してくれたんだ。